Reminiscence

「定め？」
フェンは不安そうに聞き返した。
「みんな、運命だとか、定めだとか言うけど、いったいなんなの？」
「精霊の契約者、女神の代替者としての使命だ。お前には為さねばならぬことがある」
「なにを？」
「わからん。だがおのずとそこへ行く定めになっている。精霊の森の外にでた契約者はほとんど皆が定めをおう」
「その定めは女神の代替者あるゆえなのか？」
旅人が聞くと、ランジェは旅人に向き直った。
「そうだ。近々、人では解決できぬようなことがおこるのだろう」