「それと、これを持て」
ランジェはフェンの背丈より15㎝ほど高い、美しい紋様の描かれた棒を差し出した。
「私はお前と共に生きるぞ。この棍は私のもう一つの躯であり、私とお前をつなげるもう一つの意志となる」
「意志?」
「言葉を交わし、共に戦い、共に在る。人は好かぬが、フェン、お前のことは気に入った。その美しい歌に、意志が」
「あ、ありがとう……」
褒められてフェンは照れたように頬を染めてはにかんだ。
それからフェンはランジェに連れられて森の出口にまで来た。
ランジェはフェンに月光草を渡すと、森の中に帰っていった。
ランジェはフェンの背丈より15㎝ほど高い、美しい紋様の描かれた棒を差し出した。
「私はお前と共に生きるぞ。この棍は私のもう一つの躯であり、私とお前をつなげるもう一つの意志となる」
「意志?」
「言葉を交わし、共に戦い、共に在る。人は好かぬが、フェン、お前のことは気に入った。その美しい歌に、意志が」
「あ、ありがとう……」
褒められてフェンは照れたように頬を染めてはにかんだ。
それからフェンはランジェに連れられて森の出口にまで来た。
ランジェはフェンに月光草を渡すと、森の中に帰っていった。



