目が覚めると、呆れたような表情の美しい精霊がフェンの顔を覗き込んでいた。
「目覚めたか。病の友を救おうとして、お前までが同じ病にかかってどうする」
「あ……」
フェンは月光草で編まれた柔らかい藁の上に寝かされていた。
「私……、精霊の森に来て……それで」
「歌ったのだ。私のために」
「精霊さま……」
「病を治すために魔法を使った。契約の魔法だ。私達は契約によりつながっている」
「つながっている?」
「右目の精霊眼を通して、お前は私とほとんど同等の力を得た。また私も日の光の元でもある程度の力を行使できるようになった。ただし、私達はつながっているため、片方が死ねばもう片方も死ぬ」
「そんな……精霊さまの命は人よりずっと長いと聞きました。それじゃあ……」
「良い。私は十分長く生きた。この森で、人と共存していたときから生きてきたからな」
「目覚めたか。病の友を救おうとして、お前までが同じ病にかかってどうする」
「あ……」
フェンは月光草で編まれた柔らかい藁の上に寝かされていた。
「私……、精霊の森に来て……それで」
「歌ったのだ。私のために」
「精霊さま……」
「病を治すために魔法を使った。契約の魔法だ。私達は契約によりつながっている」
「つながっている?」
「右目の精霊眼を通して、お前は私とほとんど同等の力を得た。また私も日の光の元でもある程度の力を行使できるようになった。ただし、私達はつながっているため、片方が死ねばもう片方も死ぬ」
「そんな……精霊さまの命は人よりずっと長いと聞きました。それじゃあ……」
「良い。私は十分長く生きた。この森で、人と共存していたときから生きてきたからな」



