精霊はフェンを抱き上げると月光草の中を歩き、中心まで運んだ。
そこには一本の切り株があり、精霊はそこにフェンを下した。
「帰り道はわかるのか?」
「わからない」
フェンはふるふると首を横に振った。
「では、歌え。お前の歌は時々この森にも届く。歌ってくれたら月光草を好きなだけ持ち帰ってもいいし、お前がいつも歌っているところの近くまで送ってやろう」
「いいの?」
「精霊は約束を違わぬ。信じよ」
「信じるわ」
フェンは歌った。
精霊や、精霊の森、月光草の光の美しさを素朴に表現した詩だった。
歌い終わったフェンは、体中がほてるのを感じ、そのまま倒れてしまった。
そこには一本の切り株があり、精霊はそこにフェンを下した。
「帰り道はわかるのか?」
「わからない」
フェンはふるふると首を横に振った。
「では、歌え。お前の歌は時々この森にも届く。歌ってくれたら月光草を好きなだけ持ち帰ってもいいし、お前がいつも歌っているところの近くまで送ってやろう」
「いいの?」
「精霊は約束を違わぬ。信じよ」
「信じるわ」
フェンは歌った。
精霊や、精霊の森、月光草の光の美しさを素朴に表現した詩だった。
歌い終わったフェンは、体中がほてるのを感じ、そのまま倒れてしまった。



