Reminiscence

突然、なんの前振りもなく爆音とともに扉が破壊され、煙が立ち込めた。
「クエロ!ここね!?」
旅人とフェンがとっさのことに動けずにいると、黒髪の長い大人の女性が入ってきて旅人の服の襟をつかんだ。
「昨日までまじめに墓掘りしてると思ったら今日になって爆発魔法で巨大なクレーター作りやがって!誰があれの後処理すると思ってんのよ!」
「やあ、ミカゲ……」
「なにがやあ、よ!なにがクレーターよ!まったくもう!」
「あ、あの……」
フェンはおずおずと女性に声をかけた。
「何よ!……って、あら?クエロ、この子供はいったい何?」