明りのある方向へ歩くと、開けた場所に出た。
大きな月に照らされ、一面に月光草が咲いている。
「あ、あ……」
フェンはふらふらと中心に向かって歩いた。
「娘」
すると、綺麗な声がフェンを呼んだ。
「幼い、人の娘」
フェンが振り返ると、いつの間にかそこに、美しい精霊が立っていた。
「ここは気安く入っていい場所ではない。ましては人が入ることは許されることではない」
精霊は手のひらをフェンの顔に近づけようとして、ふとその手を止めた。
精霊の視線はフェンの飾り紐に移っていた。
大きな月に照らされ、一面に月光草が咲いている。
「あ、あ……」
フェンはふらふらと中心に向かって歩いた。
「娘」
すると、綺麗な声がフェンを呼んだ。
「幼い、人の娘」
フェンが振り返ると、いつの間にかそこに、美しい精霊が立っていた。
「ここは気安く入っていい場所ではない。ましては人が入ることは許されることではない」
精霊は手のひらをフェンの顔に近づけようとして、ふとその手を止めた。
精霊の視線はフェンの飾り紐に移っていた。



