わたしはベッドの中で丸まって、自分の髪を掻き毟っていた。

不安でたまらない。
なにかをしていないと、狂ってしまいそう。

暫くして手を動かすのに疲れ、わたしは布団から顔を出し、天井を見つめた。
真っ白い天井は、なぜかわたしの涙を誘った。

「あーあ……取り返しのないことしちゃった」

今更になって、その言葉を呟いた。
声はとても掠れていて、きっと他人には聞き取れないくらいに小さくしゃがれた声だっただろう。

それもそうだ。
さっきまでずっと叫び続けていたのだから。

わたしは喉の痛みを覚えながら、さっきのことを思い出した。
きっと他人から見たら狂ったように見えただろう、さっきのことを。