わたしの態度に、有希が困ったような顔をする。
そりゃそうだろう。
誰もわたしの気持ちなんて知るはずがないのだから、わたしがどうして泣いているのか分かるはずない。
「美沙? あれ、わたしなにか悪いことした……?」
「おい、美沙。どうしたんだよ?」
降り掛かる声に、わたしの涙は増す。
悔しい。
お兄ちゃんが盗られたのが悔しい。
だけどその盗った人物が、自分の友達なんて……。
「……ごめ、ん。ちょっと、驚い、て……」
涙がやっと止まる。
わたしは鼻をすすりながらそう答えた。
いま二人の顔を見てしまったら、また泣いてしまうだろう。
「気にしないで……?」
わたしはそう言うが早いか立ち上がり、自分の部屋に直進した。
その際にちらりと見えた困惑した表情の有希に、心が痛む。
わたしは自分の部屋に飛び込むと、ベッドにダイブした。
そりゃそうだろう。
誰もわたしの気持ちなんて知るはずがないのだから、わたしがどうして泣いているのか分かるはずない。
「美沙? あれ、わたしなにか悪いことした……?」
「おい、美沙。どうしたんだよ?」
降り掛かる声に、わたしの涙は増す。
悔しい。
お兄ちゃんが盗られたのが悔しい。
だけどその盗った人物が、自分の友達なんて……。
「……ごめ、ん。ちょっと、驚い、て……」
涙がやっと止まる。
わたしは鼻をすすりながらそう答えた。
いま二人の顔を見てしまったら、また泣いてしまうだろう。
「気にしないで……?」
わたしはそう言うが早いか立ち上がり、自分の部屋に直進した。
その際にちらりと見えた困惑した表情の有希に、心が痛む。
わたしは自分の部屋に飛び込むと、ベッドにダイブした。