「そうだね。ぼく達はもう友達だね」シータから待っていた答えが返ってきた。 ただ、ちょっと躊躇した表情を見せたのが引っ掛かった。 「あの女の人とはどんな関係なの?」 イオタは無理やり友達だと言わせてしまったと感じ、質問をすることで雰囲気を変えてみる。 「舞台で君と会話したことは二人だけの秘密だよ。あの女の人に話してはいけない」 シータは真面目な顔をして言った。 「どうして?」