そのとき、革パンのお尻のポケットから何かが落ちた。 イオタには見覚えのある代物だった。 人間は必ず持ち歩くものなのかな? ジェーンが持っていたやつよりも一回り小さいサイズ。 イオタの関心は青年から端末に移り、適当に弄ると透明なグラフェンという特殊素材のフィルムが出てくる。 テレフォン、ツール、カメラなどのランチャーメユーが、サイコロを積み重ねたように一文字一文字が立体化して浮きながら回転している。 人間の科学の進歩は底無しらしい。