閃光するどく縦に振り下ろした大鎌の刃は鉄製のギブスのところで止まった。
ガンマ少佐の頭部が脳天からバナナの皮みたいに裂け、失敗作のマネキンみたいに沈む。
「シータ……やったよ」
達成感が湧いてきたのは一瞬で、その後は虚無的なものが心に去来する。
その気持ち悪さが人間臭さなのか、吸血鬼の悪的要素なのかイオタには判断できなかった。
イオタは大鎌の刃についた血を濃紺のジャケットの袖にたっぷり染みこませた。
耳をすませば、まだパシャパシャと水を弾く音が聞こえ、イオタは苛立ちながら「グゥグゥォォ~」と吠えてみた。



