「ぼくの血の味が忘れられなくなるくらい、溺れてよ」
イオタがバケツを捨て、首を絞めると、ガンマ少佐は顔を真っ赤にさせ「ガボッ……」と喉から血を吐き、後頭部から下水道の汚水に倒れ、顔を沈め、手足をバタバタさせて酸素を追い求める。
「ぼくらには人間の遺伝子が組み込まれているのかもしれない……じゃないと血を飲んだときに咽たり、ぼくとシータが地下に逃げたとき、煙で咳き込んだりしない。ぼくらには人間的な弱みがあるんだ」
イオタが言い終わらないうちにガンマ少佐のもがき苦しむ動きが止まる。
「脳に酸素が送られなくなったみたいだね」イオタは新しい大鎌を出した。「臓器が再生する前に片をつけてあげるよ」



