イオタはその瞬間を見逃さず、大鎌の柄の部分を適度な長さに折り、ガンマ少佐にぶつかる勢いで抱き付く。
柄を口の中に縦に差し込み、突っ張り棒の要領で上顎と下顎が閉じないように抑制した。
「あがっ……ぐふっ……」
「血の繋がりがあるのはジェーンさんとシータとぼくだけみたいだから、ガンマ少佐には能力を伝授できないな」
イオタは脚を蛇のように巻き付け、血がたっぷり入ったバケツを怪しい笑顔で掲げ、一気に流し込む。
「本能に逆らうことはできないよ」
最初は拒んでいたガンマ少佐も血が喉を通過すると、夢中になってゴクゴク飲みはじめた。ミルクを与えられた子猫と見た目は変わらない。



