腕が千切れるくらいの痛みをイメージしてしまったが、なんとか耐えた。 複雑に折れた骨の再生は時間がかかりそうだ。 「そうか、その手品は能力か」 ようやく解決への糸口が見えてきたのか、ガンマ少佐は微笑む。 「ぼくの能力は手品じゃないよ」 イオタはガンマ少佐の笑顔を打ち消すような言い方をして余裕を見せる。 「死んでしまっては、その能力はなんの役にも立たない」 ガンマ少佐が二回床を蹴って距離を縮め、体を前方に半回転させながら右手を真っ向上から振り下ろす。