「教えてあげない」
可動するのはトリガーとハンマーだけの単純構造。
弾は装填済みで撃てる状態になっているんだろうなと不安を抱えながらイオタは左右両方のトリガーを同時に引く。
銃口から火花が散り、白い煙が火薬の臭いと一緒に舞い上がる。
ガンマ少佐は二回上半身を揺らしただけで、銃弾によるダメージは乏しい。
「まるでおもちゃだな」
ガンマ少佐は自分の体に指を突っ込み、二個の変形した弾丸を自らの手で抜き取るという必要最小限の手術をして、見せつけるようにパラパラと落とす。
すでに出血は止まっている。
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