頭を軽く振ると前髪が垂れ下がってθの記号とそっくりになる。 これまでシータの血を飲んで知識を手に入れていたイオタに、顔や右腕や右脚がさらにプレゼントされ、複雑な気持ちが交差する。 これは望んでいたことじゃない! イオタは自分を罵った。 『黒衣部隊は始末できたのかしら……フフフフフッ』 久々に聞こえてきた脳内の女の声は語尾に気色の悪い笑いを残した。 「まだ地上に残っている隊員がいるかもしれない」 イオタは気を取り直し、目の前に誰もいないのに喋りはじめた。