★ ★ ★ シータは大丈夫だろうか? 観客席に座っているイオタは心配を通り越して胸が締め付けられる不安を抱えていた。 どこから生まれてきたのか?という疑問が解けたら、地下の部屋が黒衣部隊に見つかる前に、早く現実の世界に戻らなければいけない。 ブザー音、赤い幕が上がり、舞台が始まる。 セットは屋敷の二階にあった丸いテーブルに向き合うかたちでシータとジェーンが座っている。 「イオタ君を殺すようなことはしないよね?」 神妙な顔つきでシータが問う。