「ここで一生を終えることにはならないと思うよ」 シータが慰めのような言葉をかけた。 「一生……か」と言ってからひと呼吸おいてイオタは「ぼくらはなんのために生きていると思う?」と思い詰めた表情で訊く。 「難しい質問だね。人間に答えを聞くわけにもいかないしね」 シータは戸惑い、答えられない。 「答えを頭の中の黒い化け物に求めたらまずいかな?」 イオタは探るような視線で尋ねた。 「黒い化け物に頼っちゃいけない」 シータの口調が突然きつくなる。