「いくよ!」 シータのかけ声で炎の中へ突っ込む。 体から切り離された右腕と右脚はすでに火が移り、炭化がはじまっていてイオタは悲しげに見詰めた。 呼吸を止め、熱さに耐え、炎の輪から抜けると大階段の裏側へ出た。 地下室への入口が、逃げてこい!とパックリ口を開けている。 飛び込むように入り、石畳の階段を下りていると大階段が炎を携えて崩れ落ちた。 ちょうど入口を塞ぐ格好になり、運が良いのか悪いのか、しばらくは時間が稼げそうな状況が整う。