「離せ!」 「掴まって」 拒んでもシータは全く耳を貸さず、左脇に頭を入れてイオタの体を持ち上げる。 「やめるんだ、シータ。ぼくはどうせ再生できる」 「再生する前に黒コゲになるよ」 シータは真剣な顔で目を合わせる。 イオタは急に恥ずかしくなって視線を外す。 裏切られたと思い込んでしまったことがこんな事態を招いてしまった責任を感じ、シータの顔をまともに見れない。