「ガソリン……」 イオタは息を呑む。 「体にかけたほうがいいんじゃないか?」 「咬まれて吸血鬼になりたければおまえがやれよ」 「どうする?」 隊員達の会話に統一性がなく、作戦の実直な遂行に迷いが生じ、責任を押し付けている。 ベータがいなくなったことも部隊としての縦の関係を乱しているのかもしれない。 結局隊員達は咬まれることを恐れ、イオタやシータの体に直接ガソンリンをかけず、円を描くように撒いた。