「き、聞こえるよ」 シータの声にはまだ張りがあり、イオタはほっとする。 「体は動く?」 「なんとか……ね」 シータは両手で踏ん張り、上半身を起こすが、背中の切り口からとめどなく血が吹き出る。 「大丈夫?」 「だ、大丈夫」 と言った直後、シータは血で手を滑らして、床に突っ伏す。 「無理しないで」