「何をそんなに怒っているのですか?」 言ったあとで、クククッとガンマの口から卑しい笑い声がこぼれる。 「いや、怒ってない」 胸の内と正反対のことを口にしたが、自然と握り拳ができた。 「確認したいことがあるのですが……」 ガンマが急に改まる。 「生みの親の居場所と他にどれだけの数の吸血鬼がいるか知ってますか?」