★ ★ ★ 現代アートのオブジェみたいにひっくり返っている車を目にして正直安堵した。 血の付いたガラスの破片を飲み込んだときと時間の誤差はそれほどない。 ただ違うのは車に脚を挟まれていた若い隊員が血の気を失い、大きな口を開けて何かを叫ぶ恐怖の形相で死んでいた。 大鎌で首を斬られる悪夢でも見ていたのだろう。 敵の死を認識できたことで、舞台での空虚感は取り払われ、優越感がイオタの心を満たす。