もうここへ戻ってくることはないだろうとイオタは思った。 次はシータの出番。 階下の騒ぎには気づいているはずで、そろそろアクションを起こしてくれるはず。 イオタにはジェーンよりもシータのほうが裏切らないという信頼はあるが確信はない。 一番危険な目に遭う可能性が高いのはシータで、尻尾を巻いて逃げていないか気がかり。 「おい、階段の上にターゲットがいるぞ!」 正面玄関から突入したと思われる黒衣部隊の一人がやって来て肖像画の部屋にいる隊員達に声をかけた。