脳に意識を集中させ、赤い本を抱える黒い化け物に絶望的な状況で逃げる作戦を尋ねた。 黒い化け物は赤い本を開けようともせず、腕を組み、頭を下げ、寝たふりをしている。 肝心なときに役に立たない奴ばかりだ! 外にもれない程度にイオタは舌打ちする。 こうなると飛び出して咬むという単純な作戦しかない。 しかも咬んで血を飲んでしまうと意識を失ってしまうので、唇や歯や舌についた血を口の中へ含まないように注意して攻撃しないといけない。 複数を相手にするときイオタの能力は厄介な代物となる。