「わかった」 シータはキラキラ光る床から一つの破片を掴んで自分の指を切り、中指を差し出す。 指の腹に赤くて丸い粒がぷくっと浮き出てくる。 「飲む量によって舞台を見る時間が具体的にどんな風に左右されるのかまだよくわからないし、ぼくが望む場面を見られるかもわからない」 せっかく血をくれても無駄に終るかもしれないことを伝えた。 「イオタ君の力なら時間軸を自在に操ったり、現実の世界へ戻るタイミングも計れると思うよ」 「そうかな」 と言ってイオタはシータの指を掴む。