吸血鬼は淫らな舞台を見る   episode ι (エピソード・イオタ)



「さっき始末してほしいって言ったけど、逃げたほうが早いんじゃない?」


それまで黙って聞いていたシータが目の前に迫る危機への解決策を探る。


「無駄よ。時間もないし、奴らはどこまでも追いかけてきて必ず作戦を遂行するわ」


「結局、ぼくらを殺すってことに変更はないんだね」


イオタは肩をすくめる。


「そうね。何かいいアイディアない?」


女が深刻な顔で訊く。


「部隊は何人?」


と、イオタが尋ねる。