「えっ?黒衣部隊にいる吸血鬼は仲間じゃないの?」
女の正体がわかってきたと思ったところで、イオタの頭は混乱する。
「仲間といっても人間のような馴れ合いじゃないから。連絡してくれたのは事務的な手続きのようなもので、死の宣告に近いわ」
女の話しを聞いて、吸血鬼同士の関係がとてもドライなことがうかがえる。
「でも、その仲間の吸血鬼に必死に頼んで何とかしてもらえないの?」
イオタが食い下がるように尋ねた。
「吸血鬼に仲間意識や妙な期待は持たないほうがいいわ。それに黒衣部隊には幹部になった吸血鬼もいるんだけれど、そいつはとても危険よ」



