吸血鬼は淫らな舞台を見る   episode ι (エピソード・イオタ)



「ちょっと話しがおかしいんだけど」


「どこがおかしいの?」


女が訊き返す。


「もうじき屋敷に到着することを知っているということは、ぼくらを殺すために黒衣部隊を送り込むぞと、わざわざ連絡してきたってことにならない?」


イオタが疑問点を衝く。


「連絡をくれたのは仲間よ」


「へぇ~スパイがいるんだ」と言ったあと、イオタは「ということはジェーンさんもスパイ?」と追及してみる。


「スパイ?そうねぇ~吸血鬼側からすると人間のスパイかもしれないわね」