「ぼくらの体内にそのピコマシンは入ってる?」 人間達の科学力に屈しているだけでしょ、という非難する言葉が出かかるのをイオタはなんとか食い止めた。 「血を飲んで記憶を失っているとき、街で人間を襲っていればピコマシンを飲んでいることも考えられるけど、可能性は低いと思うわ」 「ぼくらの血を注射器で楽しそうに抜いているように見えたのは気のせい?」 イオタは意地悪な質問を浴びせてみた。 「あれは新鮮な血を見た吸血鬼の本性が出ただけ」 女は唇を歪めて薄く笑う。