「禁忌って人間がつくったものなの?」 「そうよ」 「人間の言いなりなんだ」 禁忌というものはてっきり吸血鬼がつくったものだと思っていたイオタがガッカリする。 「あのね、人間は自分達の体内にピコマシンを注入して自らの身の安全を勝ち取ったの。もし吸血鬼が血液と一緒にそのピコマシンを飲んでしまうと、好き勝手に操られてしまうのよ。私は人間を襲わないかわりにここであなた達を実験する道を選んだの。苦渋の決断だったわ」 女は悲しげな表情で説明する。