「世の中には知らないほうがいいこともあるのよ」 女が答えを焦らす。 「ぼくは知りたいんだよ」 「あとで教えてあげるから交換条件にしましょう」 女は強引に取引を持ち出そうとする。 「取引なんてしない。力ずくで聞きだす」 イオタは右手を上げ、指を鳴らす準備をした。銃や刃物、落とし穴など様々なイメージをふくらませる。 「イオタ君やめるんだ!」 シータが必死の形相で駆け寄り、しがみついてイオタの右手を握る。