「何が聞きたいのかしら?」 と尋ねながら、女はまた腕時計を確認した。 「どうして血を抜いて実験してるの?」 「吸血鬼には特殊能力が授かる場合があって、人間達はそのメカニズムを解明したいのよ。善用か悪用したいのかは知らないわ。あなた達は血を吸うと、その血の主の記憶が舞台となって見える……でいいのよね?」 女は事も無げに打ち明け、能力の再確認をしてくる。 「ぼくは全ての吸血鬼が記憶を舞台で見れると思ってたよ」