グリップエンドのところにスカルが彫られ、ガラス細工なのか緩やかな曲線を描く刃と共に怪しく光っていた。
「首を斬るにはちょうど……」
イオタが滑稽なデザインの鎌を揶揄しようとした矢先、女は椅子を土台にして高々と飛んで一気に距離を詰める。
「この世界で死んだらどうなるか見物だわ」
女は大鎌を振り回し、イオタに反撃する隙を与えない。
なりふり構わない狂気染みた動きではなく、何かの規則性に則ってコンパクトに振ろうとしている。
ただ残念なことに大き過ぎて重さもあるようで、大鎌を振るごとに「はっ、はっ」と息を弾ませ、イオタにはスイングの軌道が読めた。



