「いま現実の世界で眠っている私は、シャンデリアの下敷きになるひどい悪夢にうなされているところかもしれないわ」 女の淡々とした口調には怒りが十分過ぎるほど伝わってきた。 「ちぇ、ダメージは悪夢を見せる程度なんだ」 残念とばかりに舌打ちしてイオタは強がる。 「でもね、この世界で殺すことで、現実の世界の体を死に追いやることはできると思う」 女が力を込めて目を見開く。 「どうやって?」 「こうやって」 女は腕を振った。と同時に死神が持つような大きな鎌を握る。