床に這いつくばったところで揺れを止め、「これでフィニッシュ」と指を高らかに鳴らす。
シャンデリアと天井を繋ぎとめる座金板のナットが回転して外れ、ネジが弾丸の速度で飛び、女の上に落下してホワイトクリスタルが粉々に砕け散る。
「シータ、君はどうしてほしい?」
具体的な処刑方法をリクエストするイオタの顔は醜悪だった。
「ぼくを相手にするのは、まだ早いかもしれないよ」
シータは真剣な顔で落ちたシャンデリアの方向を見ていた。
軽度な爆発音のあと、埃が舞い、その中に女が中腰の体勢で立っている灰色の影が映る。



