「どうかしら」 「ぼくらは実験材料なの?」 イオタは服についた埃を払いながら訊く。 その間に脳内に存在する二本角の黒い化け物に『なんとかしろよ!ぼくが死んだら君も死ぬんだぞ』と、発破をかけた。 黒い化け物が眼を光らせ、軽く会釈したように感じた。 「どうかしら」 「突発的な感情の起伏が思わぬイレギュラーを発生させる可能性はないかな?」 イオタの口から勝手に言葉が出た。