イオタの体が椅子を破壊し、破片が飛び散る。 雨のように降り注ぐ木片は過剰ともいえる演出に思えた。 痛みが思ったほど感じないのが不思議だった。 「こ、ここで力を使ったことあるの?」 イオタは立ち上がりながら訊く。 「どうかしら」 と、女はとぼける。 「もっと破壊力のあることをしたい場合はどうすればいいの?」 どうせ答えてくれないと思いながら、強くなりたいという欲にイオタは逆らうことができず、この期に及んでアドバイスを求めた。