「じ、自分の……血を飲んで、自分のき、記憶の中に入るの……は……自由じゃないか」 イオタは首を絞められながらも言葉を吐き出す。 禁忌という言葉の意味を赤い本がすぐに教えてくれた。 縁起が悪く、恐ろしいものに触れたり、口に出したり、してはならないことなど、言葉自体は理解できたが、自分の血を飲むことがどうして禁忌という言葉と結びつくのかまでは書いてなかった。 「どうしてくれるのよ?ねぇ、本当にどうしてくれるのよぉ~」 女の目は血走り、憎しみに燃え、片腕一本でぶん投げられた。