「グワッ」 と、吐き気を催すほどの激痛がイオタを苦しめる。 「そのうち慣れるわよ」作業を終えた女はあっさりとした言葉を残し、ドア付近で「さぁ、行きましょう」と、シータの肩を抱いて部屋から離れていく。 ドアを閉めなくても逃げるだけの体力や知力はないと思ったのだろう。 畜生!! イオタの心に生まれてはじめて怒りという感情に火がついた。 その怒りはシータの裏切りや女の傲慢な態度への反骨からきたものに間違いない。