身を屈めながら再び踏み板に足を載せると音が鳴る。 二階の構造がどうなっているかわからず、躊躇していると見失ってしまう可能性がある。 構わずに大階段を上った。 中間の狭くなっているところに差し掛かると、さらに音が大きくなる。 どうやら真ん中より端の方が強度はあるらしい。 女が歩いるとき音がしなかったのはそのせいだ。 イオタはロスした時間を取り戻すため、小走りで大階段を駆け上がる。