どうやら両手を後ろで縛られ、椅子に座ったままの状態で倒れているようだ。 「お帰り」 女が冷笑で出迎える。 凶器のように注射器を持っている姿を思い出し、イオタは脅えた。 女はロープを解くと「これからは縛ることにするわ」と自ら思いついたアイディアに満足げ。 今回は幸い右肩が少し痛いだけで目立ったケガこそないが、これから食事する度に椅子に縛られ、転倒する繰り返しになるのかと思うと、あまり良い気持ちにはなれない。