どう考えて頭の良い奴につけられる名前じゃないことがわかり、イオタは落胆する。


本当にお調子者がぼくの名前なの?と再確認する勇気もなく、頭の中の赤い本に【お調子者】イコール自分の仮の名前としてインプットされそうで、早く忘れてしまいたい知識をどう扱うべきか悩んだ。


それが、イオタの八歳の出来事だった。