そこまで考えてハッとする。 もしかしてあたしがオートロックに反対したから? まさかそんなくだらない事で? お父さんのしてやった顔が浮かんでくる。 そっか、急に折れたのはそういう事なのね。 あのオヤジならやりかねない!! 「ちょ、ちょっと失礼します!」 出来るだけ精一杯の笑顔を作って 正座したままのその人をそのまま残して部屋から飛び出す。 靴を乱暴に履いて外に出ると 携帯を取り出し電話をかけた。