これくらいで軽い気持ちになったりしないけれど。 でも話題を変えてちょっとでも話をそらせるならそれでいい。 「んー考えてない」 「は?」 「ほんとに来るとは思ってなかったし」 「何..それ..」 意味分かんないんですけど。 「だってさ、普通好きな人がいるなら他の男の誘いなんか乗らないだろ?」 「それは、あんたが勝手に」 そこまで口にすると 人差し指を唇に押し当てられる。 「名前」 そう言われてもまだ意味がわからず首を傾げる。 「名前だよ。呼んでみ」 「た..いち」 「合格!」