「ごめ、なんか倉木すきだなーって」 「ちょっと何だよ、いきなり」 「あっ照れてるー」 ほんと、倉木もあたしも不器用だよね。 「唯ちゃんに連絡してみる!」 ひとまず落ち着いたあたしたちはお昼を食べた。 そして早速、唯ちゃんにメールを送った。 片桐くんは今、どうしてるかな。 あれから会ってない。 川沿いの道も使ってない。 マチカ・ウィルソンにも会えてない。 このままじゃ嫌だ。 だけど、前に進むのも怖い。 ねえ、片桐くん。 あたしはやっぱりあなたが好きです。