片桐くんの跡をつけてるような気分にさえなる。 もはやストーカーレベルかも。 小さな橋を渡って商店街を抜ければ、あたしたちの通う高校が見えてくる。 あー眠い。 朝練ない日ぐらいゆっくり寝ていたい。 でも片桐くんとのこの時間を逃したくはない。 友達の倉木に片桐くんの話をすると、「ミカコと片桐ってなんか違うよね」と返される。 倉木は片桐くんと同中で、ボーイッシュな女の子だ。 倉木曰わく、あたしと片桐くんじゃ恋愛の妄想はできないらしい。