ちゃんと目をそらさないで名前を呼んだ。 きっと顔は真っ赤だし、声も震えていたと思う。 「よくできました」 「ん、あ・・・」 漏れた吐息。優しく絡められた舌。 後頭部にまわされた腕。 全部があたしを溶かす。 どうにかなっちゃいそう・・・ 「頭、痛い?」 唇が離れたと思えば、優しく頭をなでてくれる。 「だいじょぶ、だよ・・・」 「ミカコ」 「ん?」 「元彼とどこまでした?」 ほらまた、優しい瞳じゃなく何か企んでいる意地悪な瞳になる。