なのに、司くんはパッと手を離した。 「なんで・・・」 拒否されたことにより一気に羞恥心が襲ってくる。 また、騙されたの・・・? 「もっと俺のこと誘惑してみせてよ」 「え・・・」 司くんて・・・ドS・・・? 「とりあえず、名前呼び捨てで呼んで」 さっきより少し優しげな瞳をあたしに向けた。 それでもあたしは、緊張と恐怖と好奇心で頭の中がぐちゃぐちゃだ。 「つ、かさ」 「もっかい」 「司!」